そばにいて


そばにいて そばにいて
あなたの背中を確かめる。

風に揺れる髪の毛さえも
愛しい指で触れられない。

カーテンの向こうに見える
ふたりが初めて出会った日。

もう過去のことだろうと
あなたの怒号を思い出す。

夢の中のあなたに甘えて
そっと頭を撫でてもらう。

静かな午後の風に浮かぶ
あなたのにおいを探し出す。

両手でそっと見つけたら
あなたが微笑ってくれたり。

カーテンの向こうに見える
ふたりが初めて出会った日。

もう過去のことだろうと
私の涙が頬を流れる。


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# by urapana | 2009-07-06 17:48

手放す


真夜中に揺れ動いたのは
君には言えない気持ち。

窓が小さく揺れて揺れて
私のことを疑い始める。

さっきの電話で聞こえた
あなたの息づかいをなぞる。

思い出すのは昨日の空と
いつか繋いだ君の右の手

支えてくれていたはずの
君を私は手放してしまう。

さよならとありがとうを
私の左手に添えて手を振る。

まだ落ち着かない気持ちに
いつかの私がとどめをさす。

初めから見えていたはずだと
君のかすれた声を邪魔に扱う。

真夜中に揺れ動いたのは
君には言えない気持ち。

窓が小さく揺れて揺れて
私のことを疑い始める。


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# by urapana | 2009-06-15 12:03

雨の色


雨上がりに虹を見上げる。
ため息がキラキラと輝く。

いつか君に話した明日と
ためらいもなく手を繋ぐ。

「ラ」の音符だけを持って
ママの鼻唄に命を与える。

エブリデイ ささやいて
サムタイムズ 夢を見る。

駆け出していく現在地を
また振り出しへと戻して

君と出会う前の世界から
今度は私が君を探そう。

まだあどけない顔をして
口を開けているに違いない。

エブリデイ 追い掛けて
サムタイムズ 恋をする。

絵の具でできた灰色で
君の住む街を雨にする。

君に何もかも求め過ぎた
あの頃の私が流れて行く。



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# by urapana | 2009-05-29 12:07

蜃気楼


浮ついた気持ちで繋いだ
私の右手をあなたは振り払う。

情けないような顔をして
泣きたいのを我慢する。

いつだって私の気持ちは
あなたの元へは届かない

眠れない夜に声が聞きたい。
私の名前を呼んでほしい。

ほんの少しよそ見をした
その隙にあなたを見失う。

今どこで何をしているのか
誰に笑顔を見せているのか

私にはどうにもできない
もう見ることのない景色。

昨日、あなたの夢を見た。
まだ私に優しかった頃の。

あなたの笑顔は眩しくて
夏の蜃気楼みたいだった。


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# by urapana | 2009-05-16 16:56

壊れる


満天の星空を眺めながら
私の足りない破片を探す。

いつから見失ってしまい
誰を苦しめたんだろう。

私の身体の中を動き回る。
赤くて強い血液のように

仕方ないからもういいよ
あなたを許せるのならば

立ち上がって怯えていた
17歳の私の呼吸の仕方

今でも忘れたことはない。

隣を見ればあなたがいて
しあわせな毎日は不安定。

私の心の中でグラグラと
あなたの声と共に壊れる。



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# by urapana | 2009-05-04 16:20